トリミングとは? トリマーが第二のお医者さんと呼ばれる理由
トリミングとは? トリマーが第二のお医者さんと呼ばれる理由
日本・大阪で活動しているフリートリマーのくるみです。犬を飼い始めたら考えることの一つにトリミングがあります。でも、トリミングをした方が良い犬種があったり、トリミングをする理由、頻度など分からないこともあるのではと思います。今回は、トリミングをする理由や役割、グルーミングとの違い、頻度、料金から犬種別カットスタイルまで解説します。
- ♡そもそもトリミングとは?♡
- ♡トリミングとグルーミングって何が違うの?♡
- ♡トリミングの必要性♡
- ♡トリミングが必要な犬種は?♡
- ♡トリミングを行う頻度は?♡
- ♡トリマーは第二のお医者さんなんです!♡
♡そもそもトリミングとは?♡
カット中のプードルのイラスト
トリミング(trimming)とは「毛をカットしてキレイに整える」という意味です。そしてトリミングをする人をトリマーと呼びます。
トリミングの役割
- ハサミで毛をカットする
- バリカンなどを使用し毛を刈り取る
- 指やナイフを使い、毛を抜く作業など犬の被毛を整える
♡トリミングとグルーミングって何が違うの?♡
トリミングとは別に、グルーミング(grooming)という言葉を聞いたことがあると思います。グルーミングは、「全身をお手入れし、清潔に保つこと」です。トリミングは「毛をカットしてキレイに整える」ことでしたが、グルーミングの一つがトリミングなのです。
グルーミングの役割
- ブラッシング
- 爪切り
- 耳掃除
- 歯磨き
- 肛門線絞り
- シャンプー
- トリミング
♡トリミングの必要性♡
トリミングをする理由は大きく三つあります。
体を清潔に保つため
汚れてしまった犬
犬は全身を毛で覆われており、雑菌が繁殖すると臭いのもとにもなりますし、肛門や尿道、傷口の周辺は雑菌が繁殖しやすく感染症の原因になりやすい場所です。また、目の周りの毛は伸びると目に刺さり、涙や目やにの原因になります。
トリミングをすることで体を清潔に保つことができ、ノミ・ダニの予防にもなります。
ケガを防ぐため
毛は足裏の肉球の間からも生えてきます。肉球には滑り止めや足の負担を軽減させるクッションなどの役割があり、毛が伸びるとその機能が正常に働かなくなってしまいます。そのため毛が伸びると転んでケガや骨折をする危険があります。
美容やオシャレのため
犬は個々の大きさや毛質、毛量などがさまざまです。毛をキレイにカットしてあげることで、その犬の可愛さをより発揮させてあげることができます。飼い主によってお気に入りのスタイルもあると思いますので、SNSや雑誌などを見てどんなスタイルがあるのか参考にするのをお勧めします。
♡トリミングが必要な犬種は?♡
一般的にトリミングサロンでカットが必要な犬種は以下の犬種です。
- プードル(トイ、ミニュチア、ミディアム、スタンダード)
- シーズー
- マルチーズ
- ヨークシャー・テリア
- ビション・フリーゼ
- シュナウザー(ミニチュア、スタンダード、ジャイアント)
- エアデール・テリア
- ワイヤー・フォックス・テリア
- ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア
- ベドリントン・テリア
- ノーフォーク・テリア
- イングリッシュ・コッカー・スパニエル
- アメリカン・コッカー・スパニエル
など
一代雑種(MIX犬)はどうなの?
最近はMIX犬と呼ばれる一代雑種も人気です。例えばマルプー(マルチーズ×プードル)、チワプー(チワワ×プードル)、シュナマル(シュナウザー×マルチーズ)など、トリミング犬種同士の一代雑種も多いです。一代雑種はそれぞれの大きさや毛質が1匹1匹違いますし、成長過程でも大きく変わってきます。カットスタイルに決まりがありませんので、トリマーさんと相談しながらカットスタイルを決めていきましょう。
また、トリミング犬種以外が必要に応じてカットをすることも可能です。基本的には日々のブラッシングなどでのお手入れで問題ないですが、お尻まわりや足の毛などの部分カットから、必要に応じて全身カットもします。まずはトリマーに相談してみてください。
毛の生え変わりの時期について
毛が生え変わる時期のことを毛周期と言います。「ダブルコート」と呼ばれ毛が二層になっている犬種は年に2回(春と秋)生え変わりの時期があり、毛がよく抜けます。
主な犬種として柴犬、ダックスフンド、チワワ、コーギー、ポメラニアン、ハスキー、ペキニーズなどが挙げられます。これらの犬種の飼い主さんは、こまめにブラッシングをして毛の生え変わりを手助けしてあげましょう。
「シングルコート」の場合は毛が抜けにくく伸び続けますのでトリミングが必要です。
♡トリミングを行う頻度は?♡
基本的には月1回をお勧めしていますが、犬種や季節、毛の長さなどによって異なります。
老犬の場合
老犬の場合、シャンプーやトリミングは体に負担がかかってしまうため利用頻度を少なくした方が良いかもしれません。臭いが気になる場合は、パウダーシャンプー(水を使わないシャンプー)をしたり、爪切りも何回かに分けて細かく行ったり、トリマーと相談しながらケアしてあげてください。
トリミングの料金は?
シャンプー:3000円〜
トリミング:5000円〜
地域や犬種によって大きく異なっていきますので、あくまでも目安です。毛玉取りやパック、マイクロバブルなどの特殊なカットは別途料金がかかります。まずはサロンに連絡して相談してみましょう。
♡トリマーは第二のお医者さんなんです!♡
喜ぶ犬
犬の健康管理のため、飼い主さんは日々体をチェックして異変に気付いてあげることが大切です。しかし、なかなか気付けずに異変が明確になってから動物病院に行くことが少なくありません。
トリミングは犬の体を触ったり注意深く見たりしますので、体の変化に気付くことができ病気の早期発見につながります。実際に、体にしこりを感じて飼い主さんに伝え、動物病院で診てもらったことでがんの早期発見になった例もあります。私たちトリマーがトリミングをすることは、犬の健康管理につながります。
トリミングの注意点として、赤ちゃんで初めてのトリミングに行く場合は一般的にワクチンの接種を事前に行っている必要があります。ワクチン接種後はワンちゃんに負担がかかってしまうため、2週間ほど空けてからのトリミングをお勧めします。
いつでもキレイで健康なワンちゃんと過ごしてくださいね!